【5933】アルインコは高配当×成長が期待できるニッチマーケットの雄【銘柄分析】

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アルインコ 銘柄分析 5933 アイキャッチ

どうも、ほたるです。

今回は、5933 アルインコの銘柄紹介・分析を行います。

はじめにお話しますが、分析した結果、わたしはこの会社の株を買って保有しています

では早速はじめていきましょう。

こちらの情報の内容は、一介の個人投資家である、ほたる が収集しまとめたものです。なるべく正確な情報をご案内する所存ですが、その内容を保証するものではありません。こちらの記事によって生じた不利益等については、責任を負いかねます。ご了承ください。誤りがあれば指摘していただけると嬉しいです。

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基本情報

会社名アルインコ株式会社
コード番号5933
創業1938年
上場1993年3月
決算3月
本社所在地大阪府
従業員数1,367名
セクター金属製品
市場東証一部
ウェブサイトhttps://www.alinco.co.jp/

事業内容

アルインコは足場を中心とした仮設機材全般の販売とレンタルをコア事業にしている金属製品の会社です。またそれに加え、フィットネス機器・アルミ製品を中心とした住宅機器関連と業務用の無線機器関連の事業を行っています。

建設機材関連(売上約36%)
主に建設用足場で国内トップのシェア「アルバトロス」をはじめとする、仮設建設機材の販売。
建設機材のレンタル事業(売上約31%)
主に仮設建設機材のレンタル。
住宅機器関連(売上約26.8%)
はしご・作業台・農業用運搬機材等のアルミ製品の販売。
フィットネスバイク・電動ウォーカー・マッサージ機等のフィットネス機器の販売。
電子機器関連(売上約10%)
業務用無線の販売。通信機器開発。IoTデバイス向け無線モジュール開発。

ほたる
ほたる

コア事業である仮設建材機器が売上の2/3を占めるものの、事業が適度に分散されているのは投資する上で好感が持てますね。

個人的には、はしごとフィットネスバイクでお世話になっています。

新型コロナ感染拡大により、アルインコのコア事業も悪影響を受けました。

しかし住宅機器関連が好調でコロナ禍の悪影響を吸収してくれた事実は、今後投資する上での安心材料の一つになり得ると思います。

アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 事業セグメント
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月

建設機材関連・レンタル関連事業(2つ合わせてコア事業)

早速、売上の67%を占めるコア事業について確認していきましょう。

ポイントは建設機材といっても“仮設”建材というところです。

この部分がアルインコの特徴の一つです。

そして“仮設”だからこそレンタルという手段が取れるということです。

レンタル事業があることで、販売だけではカバーできない需要を拾えますし、デモで販促効果も期待できます。

ほたる
ほたる

この販売とレンタルのシナジー効果は他の業界も見られてる兆候です。

必要なときに必要なものを利用する意識が高まってきているのかもしれません。

アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 主要製品と施工事例
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 販売とレンタルが連携した事業展開
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月

住宅機器関連事業

次に2020年に好調だった、住宅機器関連事業をチェックしていきます。

アルミ昇降製品・フィットネス機器は仮設建材と違い、ホームセンターやネット通販で見かけることが多いですね。

特にフィットネス機器はネット通販による販売が成功しており、環境の変化にも良く順応できています。

アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 住宅機器関連の主要製品
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 住宅機器関連のビジネスモデル
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月

電子機器関連事業

無線機器の販売・レンタル・開発を行っています。

無線機器の優位性は「一対多数の即時通話」・「堅牢性」・「災害に強い」・「通信環境の自営可能」というところにあるので、携帯電話が発達した今も一定の需要があります。

アルインコの既存事業は消防無線・防災無線・デジタル簡易無線・特定小電力無線です。

ここで少し無線機業界全体の話をしたいと思います。

無線機にはアナログ方式とデジタル方式の2つがありますが、2022年11月30日でアナログ無線が廃止されることが決定しています。

そのためデジタル方式の無線機への買い替え需要が発生している最中です。

当然それは競合他社も同じですし、今後需要の先食いによる副作用は懸念材料になり得ます。

それは今後の決算等で経過観察して異変が起きていないか見ていく必要があると思います。

アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 電子機器主要製品
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月

物流関連部門

物流関連部門は建設機材関連事業の一部でありますが、実態が異なる部分が大きいと判断し個別に紹介します。

アルインコ単体ではなく、子会社として双福鋼器株式会社を2020年6月に完全子会社化しています。

双福綱器はスチールラックとスチールフロア等の製造メーカーです。

物流現場の入出庫・仕分け・ピッキングの自動化・保管効率の工場・耐震化の需要に応える製品を販売しています。

子会社の話でしたがアルインコに投資する上で、頭の片隅に入れておいた方が良いと思います。

双福綱器株式会社 HP

アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 物流関連部門の主要製品
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月

テクニカル的目線

株価の値動き【2021.5.3時点の月足チャート】

5933 アルインコ 業チャート
アルインコ 月足チャート 2021.5.3

2019.12後半から、新型コロナウイルスの影響が顕著に出た2020.3頃までに大きく下げました。

市場の地合いも影響していますが、約1,300円→約780円の約40%と大きな下落をしてます。

ここ6-7年は880-1,350円のレンジで推移しています。

ただレンジと言っても少し下降トレンド気味なので、現時点では高値更新についてくより1,000円以下で拾う方が現実的かと思います

画像のチャートを見る限り、100日移動平均線を越えようとすると売りが入っている状態です。

売買双方の圧力が拮抗しつつあります。

ほたる
ほたる

1,300円超えたときの売り圧力と、880円付近のサポートを完全に抜けきった場合は特に注意したいところです。

定量的な情報(過去のパフォーマンス)

サクッと定量的な情報をまとめます。

株価1,000円
予想PER9.6倍
PBR0.70倍
ミックス係数6.72
自己資本比率49.8%
ROE6.16%
予想配当利回り4.00%
時価総額210億円
2021.8.6時点 マネックス証券 銘柄スカウターより引用

一定の財務安全性を持ちつつも、割安・高配当と言える水準にあることが見て取れます。

ただこれだけでは内容が伝わりづらいので、もう少し深堀りをしていきます。

これまでの売上高推移がわかりやすい資料が公表されているのでそちらを見てきましょう。

アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 事業展開の軌跡
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 連結業績
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 10年で大きく変わったアルインコ
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月

リーマンショック後からの10年で売上高が1.9倍、経常利益率も5.6倍と成長をしています。

売上高だけではなく経常利益率が上がっていることから、継続的な企業努力の賜物でしょう。

定性的な情報(将来のパフォーマンスの信頼性)

この項では今後のアルインコの将来の展望を検証していきます。

運営方針の確認・業績見通し・株主還元の3点からチェックします。

運営方針

アルインコは「ニッチマーケットでトップ企業に」という企業運営をしていると公表しています。

これは現在の建設機材関連・レンタル関連・住宅機器関連の現状が物語っていますね。

新たな市場を開拓・育成し、育てた市場に周辺市場の需要を取り込み、ニッチ市場における地位を確立していく…というスタイルです。

このような企業運営はニッチマーケットでトップ企業になりやすい面もありますが、当然ニッチマーケット故に市場全体が成長しない可能性もあります。

ほたる
ほたる

このような考えで企業運営がされていることは覚えておきましょう。

業績見通し

まず短期的にはコア事業である建設建材関連事業は当面、国内外におけるコロナ禍からの回復状況に影響されることは間違いないでしょう。

新型コロナワクチンの配布の進捗と変異株による経済活動の遅れは業績と相関関係があります。

これはアルインコだけの問題ではないのですが、決算や日々のニュースに気を配る必要があります。

アフターコロナは中長期的に社会インフラの改修・整備などで堅調に推移するものと想定されています。

コロナ禍で好調だった住宅機器関連事業については、短期的に維持もしくは調整される可能性が高いと思います。

これは需要を先食いしていた側面があったのと、再開に向けて他の分野にお金の流れが移る可能性があるからです。

あくまで短期の話なので、今後もeコマースの拡大を図っていくことで中長期的な成長を期待したいと思います。

電子機器関連事業は新しい業界の波に沿った新製品を開発できるかにかかっています。

これは製品開発されてみないことには判断ができないかなと思います。

総じて、短期的には大幅な業績の伸びについては懸念する要素があります。

ですが、市場占有率を高めるために継続的な投資を行ったり、国外に販路を広げるなどして会社を大きくしていく企業体制がアルインコにはあります。

また売上構成もある程度分散していることは、不測の事態が起きた際のリスクも分散されます。

そのため、中長期的には堅調に成長を続ける可能性がある会社ではないでしょうか。

株主還元

今後のアルインコの株主還元についてチェックしていきます。

配当・株主優待・自社株買いの3要素で見ていきます。

配当

2020年3月期より「安定的な配当を基本方針とし、連結配当性向40%を目標とする利益成長に応じた配当」を念頭に配当を決定する方針になっています。

2021年3月期 実績

一株あたり年間配当:38円 配当性向:45.9%

2022年3月期 会社予想

一株あたり年間配当:40円 配当性向:38.4%

2021年3月期は配当性向40%を越えてしまっていますが、許容できる範疇として減配しなかったのかなと思います。

2022年3月期 会社予想で配当性向が低下させつつ、増配予想している点は自信の現れでしょう。

過去5年の増配率は5.5%で、減配・無配になったことはありません。

配当投資としても検討する価値はあると思います。

アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 株主還元
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月

株主優待

株主優待はVJAギフトカードです。

500株以上所有から対象になります。詳しくは下の表をご覧ください。

3年以上継続保有することで増額されます。

現在の株価基準で約50万円ほど保有しないと優待基準に達しないので、優待目的の方にとっては少しハードルが高いかもしれません。

アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月 株主優待制度
アルインコ株式会社 決算説明資料 2021年4月

自社株買い

確約はされていませんが、自社株買い自体は検討されているようです。

自己株式の取得につきましては、株価や経営環境の変化に対する機動的な対応や資本政策及び株主の皆様に対する利益還元の一方法として、適宜その実施を検討してまいります。

アルインコ株式会社 2021年3月期決算短信
ほたる
ほたる

言い回しから推察するに積極的な自社株買いはなさそうです。

「あればラッキー♪」ぐらいの気持ちで待ちましょう。

投資判断要素のまとめ

ほたるが考えるアルインコの投資判断要素をまとめます。

アルインコへ投資したくなる理由

・ニッチマーケットにおける国内シェアトップ事業が複数もつ企業である。

・市場占有率を上げるために継続的な投資を行い、結果これまで成功している。

・複数の事業を持ち、ある程度の分散がされている。

・ミックス係数6.72と割安(2021.8.6時点)

・過去5年の増配率5.5%で、その間減配・無配はなし。

・高配当銘柄

アルインコへ投資する際の懸念点

・新型コロナ感染が収束に時間がかかる場合、コア事業の売上に悪影響を及ぼす

・原材料である鋼材価格と運送コスト上昇が悪影響となる

・ROEが低下傾向にあり、資本効率が悪化している

・2014.9から高値更新できておらず、レンジ~なだらかな下降チャネル内で推移している

ほたる
ほたる

懸念する点はありますが、厳しい社会で生き残ろうとする企業努力に好感が持っています。

長期的に堅調な成長と企業運営を期待できると見ています。

投資するための判断基準は人によって様々です。

もし投資する際はご自身で開示情報等を確認してみてください。

個人的な見通し・コメント

2021.8.7更新
2021.7.20に発表された第1四半期決算は、まずまずだろうと思いながらも「思ったより悪かったな…」というのが素直な印象です。通期予想を据え置きつつ、経常損益がIFISコンセンサスを6.1%下回ったという事実は実際に売りを呼びました。
個人的にはまずまずな内容と思っているので、1,000円割ったらチャートをゆるく監視しつつ、少しずつ買い増ししていきたいと思います。
2021.5.4更新
わたし個人としては、相場の地合いを見つつも「1,000円を割ったら1株買い」を繰り返しています。現状の業績水準であれば、下げていく場合は買い下がるつもりです。
市場全体のバリュエーションの上昇と、業績の伸びが重なった場合は1,000円を越えても買い増ししたいと思います。がこれはまだ先の話ですね。
いずれにせよ、配当をもらいつつ株価の上昇を期待できる良い銘柄だと思っています。

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