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どうも、ほたるです。この記事では 5388 クニミネ工業の銘柄紹介・分析を掲載しています。
「クニミネ工業がざっくりどんな会社なのか知りたい」「クニミネ工業への投資を検討している」そんな方向けの記事です。ちなみにこちらの銘柄を分析した結果、わたしはこの会社の株を保有しています。
ポートフォリオはこちらに記載しています→日本株ポートフォリオ公開
こちらの情報の内容は、一介の個人投資家である、ほたる が収集しまとめたものです。なるべく正確な情報をご案内する所存ですが、その内容を保証するものではありません。こちらの記事によって生じた不利益等については、責任を負いかねます。ご了承ください。誤りがあれば指摘していただけると嬉しいです。
基本情報
会社名 | クニミネ工業 |
証券コード | 5388 |
セクター | ガラス・土石製品 |
市場 | 東証一部 |
会社HP | https://www.kunimine.co.jp/ |
バフェットコード | 詳細を見る |
Yahoo!ファイナンス | 詳細を見る |
みんかぶ | 詳細を見る |
事業内容
クニミネ工業は貴重な地下資源である“ベントナイト”を中心に、高付加価値商品やサービスを展開している会社で、日本ベントナイト界のトップ企業と言えます。
展開している事業は下記の3部門です。
- ベントナイト事業(売上約70%)
- 鋳物(いもの)・土木建築・ペット用トイレ砂の製造販売。
- アグリ事業(売上約20%)
- 農薬加工・農薬基剤・農薬加工用原材料・農薬資材・資料等の製造、加工、販売。
- 化成品事業(売上約10%)
- 精製ベントナイト・環境保全処理剤の製造販売。
- ライフサイエンス事業(売上約0%)
- 新商品市場へ投入するための研究と展開。2022年3月に赤潮防除剤「クニボンドRT」の販売開始。
“ベントナイト”という鉱物は金や銀とは違ってその存在自体を知らない方も多いと思います。そのためまずはベントナイトとは何か?を確認しましょう。
ベントナイトとは、粘土鉱物であるモンモリロナイトを主成分とし、石英や長石などの随伴鉱物を含んでいる弱アルカリ性粘土岩のことを言います。
米国ワイオミング州のFort Bentonで発見され、その地名に因んでベントナイトと名付けられました。ベントナイトは、水を吸収すると膨潤し、さらに分散させると粘性を示します。また、各種陽イオンを吸着できる能力など、様々な特性を持っています。
このような特性を有していることから、鋳物、土木建築、ペット用トイレ砂や化成品など、利用される産業分野は非常に多岐にわたっています。
そのため、ベントナイトは”1,000の用途を持つ粘土”とも称されています。
『クニミネ工業 インベスターズガイド 2020』より引用
“1,000の用途を持つ粘土”って呼ばれているとおり、上記の用途以外にも医薬品や食品添加物としても利用されているそうです。調べてみたら用途を画像でわかりやすく表しているものがクニミネ工業から発行されていました。
身の回りでこんなにベントナイトが利用されているなんて驚くばかりですね。この画像を見るだけでも、たくさんの用途があるというのがひと目でわかります。
投資判断ポイント
テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析の両面からクニミネ工業という銘柄を確認していきたいと思います。
テクニカル分析
株価チャートを確認して、テクニカル分析をしてみます。
2021年3月を機にズルズルと株価を下げ、2022年10月には740円を割る動きになりました。
想定したとおり740円付近はかなり強めのレジスタンスとして機能したため、現在は反転中…と捉えています。
1,100円付近からは一定の売り圧が出るものと思いますが、燃料にして上げてほしいところですね。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析には新鮮かつ様々な情報が必要不可欠ですが、個人ブログでは更新速度に限界がありますので、基本情報はそれぞれのリンクでご確認ください。個人的には会社HPとバフェットコードがおすすめです。
会社HP | https://www.kunimine.co.jp/ |
バフェットコード | 詳細を見る |
Yahoo!ファイナンス | 詳細を見る |
みんかぶ | 詳細を見る |
クニミネ工業へ投資したくなるポイント
・多数の用途があるベントナイトの国内シェアトップ企業である。
・財務の健全性が高く、安定配当を長期継続可能&機動的な投資ができる。
・多角化戦略を行っており、現在各事業が比較的堅調に推移している。
・経費削減により売上が減収する中で、営業利益が向上している。(2021.3過去最高益)
・原料輸入を行っているため、円高はポジティブに作用しやすい。
・ミックス係数が10以下であり、数値上は割安感がある。
クニミネ工業へ投資する際の懸念点
・売上における自動車関連の比重が高く、自動車の国内生産台数に影響されやすい。
・復興(土木建築)主要案件が相次いで延期、復興案件の見込み数量が減少している。
・流動性が低め。
・原料輸入を行っているため、円安はネガティブに作用しやすい。
特筆するべきは自己資本比率から見て取れる財務体質の強固さです。
ビジネスモデル由来で売上・利益が中長期的に落ち込みさえしなければ、ある程度の困難には対応できるものと考えています。財務体質の強固さを担保しつつ、売上成長するための投資ができるかがポイントになりそうです。
2023年3⽉期 第2四半期決算説明会にて勢藤社長が「今期は悪材料が出尽くしたと思っています」と発言しているように、2022年はかなり厳しい年であったのは間違いありません。
今後、期待した通り盛り返すのか否かを注視していきたいですね。
財務体質が強固なのは良いことですが、個人的には事業に対して積極的に投資してほしいと考えています
これまで主流だったベントナイト事業が伸び悩んでいる印象がありますが、化成品事業が好調のようです。またライフサイエンス部より2022年3月に長崎県総合水産試験場と共同開発した赤潮防除剤「クニボンドRT」の販売も始まり、新しい事業の躍進に期待したいところです。
「未来のニーズを創造する」というフレーズどおり、この他にもクニミネ工業として様々な方向に経営努力が決算資料から垣間見えます。ぜひクニミネ工業の決算資料をご覧いただきたいです。
これからの伸びる可能性がある事業です。すでに畜産疾病予防事業では一定の売上見込が立っているようです。今後の決算・展望を楽しみにしつつ、注視していきたいですね。
「あまり心配事が少ない銘柄だな。買いまくれー!!」と言いたいところですが、現状は自動車関連や土木建築関連の隆盛に大きく影響される会社だということを念頭に投資する必要があります。しかし財務体質が非常に優れており、高配当とは呼べないながらも、配当が安定しているので比較的投資しやすい銘柄だと思います。
投資するための判断基準は人によって様々です。もし投資する際はご自身で開示情報等を確認してみてくださいね。
投資状況
SBI証券のS株で1株単位で適宜買付中です。
2024/04/27現在の経営状況であれば、2単元までは買付したいと思います。残り3株。