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AIに任せられる仕事の量は、自分の見識で決まる

ほたる
公開日:
約15分

どうも、ほたるです。

AIの話をすると、だいたい「便利ですよね」で終わります。

私も少し前までは、そういう使い方しかしていませんでした。

でも今年の前半くらいから、付き合い方がはっきり変わってきました。

今回は、AIが「検索の代わり」から「任せる相手」に変わったという話と、任せられる量は自分の見識で決まるという実感を共有します。

問題提起
AIが「便利」で止まってしまう
  • 検索の代わりに使う段階で、多くの人が止まる
  • 「便利ですよね」の先に何があるのか分からない
  • 知識を増やしても、任せられる量が増えるとは限らない
結論
任せられる量は、自分の見識で決まる
  • AIは「検索の代わり」から「任せる相手」に変わった
  • 任せられるかどうかを決めるのは「型」
  • 見識は前提込みの判断。行動でしか増えない
  • これからの問いは「何を任せないか」

AIは「検索の代わり」から「任せる相手」に変わった

1年前の私は、AIを検索の代わりに使っていました。

分からない言葉を調べる。文章を整える。そういう用途です。

当時は、答えを出す道具という理解でした。

今は違います。仕事を任せる相手として見ています。

任せて、返ってきたものを見て、また任せる。その繰り返しで作業が進みます。

この変化は、段階でいうと4つくらいに分けられるのかなと思っています。

検索の代わり → 便利だと分かる → どんどん任せる → 見識が上限を決める

2で止まる人が多い気がします。私も長いことそこにいましたし、今も片足は突っ込んだままです。

実際、便利ですしね。

2は「便利だな」で終わってしまう段階ですが、恐らくそれでは今のAIの力を活かしきれていません。

今の仕事ではこれをやっているだけでも、平均以上な気はします。

でも、その先に進んだ方が楽しいことが増えると思っています。

ここから先に進むには、何かが要ります。それが何なのかを、次の章から書いていきます。

1年前の私は、自己満足でツールを作っていた

1年前、私はAIを使って、自分でソフトやツールを作ろうとしていました。

世界は確かに広がりました。できることの幅は増えました。

ただ、現実問題として、それを使わないで、世間にあるアプリを使った方がいいなと感じたんですよね。

自分で作ったものは、自分でしか使えません。自分でしか直せません。

機能も、世間のアプリには及びません。

自己満足でしかなかったなと思います。

作ること自体が目的になっていたんですね。

今は逆です。既にあるものを使い、足りない部分だけを自分で作る。

この順番の違いは大きいなと感じています。

任せられる量を決めるのは「型」

では、AIにどんどん任せられる人と、そうでない人の差は何なのか。

私の実感では、元になるものを持っているかどうかです。私はこれを「型」と呼んでいます。

型というのは、うまくいく事例、経験、詳しい知識のことです。

たとえば、健康データをまとめるアプリを作っていたときのことです。

Cloudflareの無料枠でWorkers(=サーバー上でプログラムを動かせるサービス)が使える、という知識が私にありました。

するとAIへの指示が具体的になります。「この構成で作って」と渡せるわけです。

逆に、その知識がないと、AIから「どうしますか?」と選択肢を返されるたびに、毎回ゼロから考えることになります。

型があると、それに沿ってサクサク進む。型がないと、毎回止まる。

しかも型は、自分一人で作る必要はありません。AIと壁打ちしながら、一緒に新しくしていけます。

この辺りは、AIを「文句を言わない、めちゃくちゃ働き者の部下」として見ると分かりやすいです。

指示に忠実で優秀な部下がいても、上司が効果的な指示を出さなければ、思ったように仕事は進みません。

💡 この記事の要点

任せられる量を決めるのは、AIの性能ではなくこちら側の型や引き出し。型は経験と知識から来るので、行動しないと増えない。

「知識」と「見識」は、何が違うのか

ここで、言葉を分けておきたいと思います。

知識は、個別具体の答えです。「この場合はAが正解」というレベルですね。

見識は、その知識も含みつつ、コンテキスト(=前提や文脈)が入っていることです。

個別具体ではAが答えでも、全体を総合して見るとBの方がいい、ということがあります。

どちらを重視するかの判断まで含めて、見識なのかなと思います。

知識だけの状態 見識がある状態
「この場合はAが正解」と即答できる AとBのどちらを重視するかを選べる
知っている方法に引っ張られる 目の前の状況に合わせて方法を捨てられる
答えがはっきりするので安心できる 絶対の正解はなく、迷いも残る

面白いのは、知識だけでは足りないという点です。

知識がありすぎると、逆に答えが歪むことがあります。

知っている方法に引っ張られて、目の前の状況に合わない結論を出してしまうんですね。

だから見識には、絶対的な正解がありません。迷いも悩みもあります。

ただ、細かい一部のことや、成功しやすい手順については、知識が正解になることも多いです。

見識は、行動でしか増えない

では、見識や型はどうやって増やすのか。

私の答えは、行動です。

手を動かす。頭を動かす。考えることも大事ですが、行動が効きます。

型は経験から来るので、経験しないことには増えません。

もう一つ、型を持っていない人がAIを使うとどうなるか。

効かないわけではありません。ただ、一般論に寄っていきます。

一般論の最適解は、たいてい誰かがすでにやっています。サービスにもなっています。

つまり、AIに聞いて出てくる答えは、車輪の再発明になりやすいんですね。

だから順番としては、既にある最適解に乗った上で、自分の経験や成功事例を積み重ねる方が早いです。

AIは一般論を出すのが得意です。日常のレベルなら、それで十分戦えます。

ただ、それだけだと「しっくりこない」が残ります。

AIに渡す「前提」は、ぜんぶ

その「しっくりこない」の正体は、前提が揃っていないことだと思っています。

では前提とは何か。これはもう、全部です。

自分の置かれている環境、知っていること、知らないこと、過去のこと、今感じていること。

自分のやっていること、見ているもの。すべてが前提です。

ただし、自分の感覚だけを入れればいいわけではありません。

自分の感覚は、N1(=サンプル数1)でしかありません。

自分の感覚と、客観的な事実を一緒に入れる。

すると、自分の感覚に沿いつつ、自分が望んだ以上の結果が出やすくなります。

うまくいっているときのAIは、自分のコピー、自分のコピープラスアルファのような存在になっています。

💡 前提の作り方

AIに渡す前提は「自分の感覚+客観的な事実」。感覚だけではN1(=サンプル数1)の世界から出られない。

これからの問いは、「何を任せるか」ではなく「何を任せないか」

ここまで来ると、問いの形が変わります。

今は、大半のことは任せられます。だから逆の問いになるんです。

何を任せないか。そのために自分は何をするか、という問いです。

任せる量が増えるほど、レバレッジ(=てこの効き)は大きくなります。

レバレッジが大きいということは、自分が判断を間違えたときの影響も大きいということです。

だから、責任を取れる範囲を少しずつ広げていく必要があります。

任せる量が増える → レバレッジが効く → 判断ミスの影響も増える → 責任の範囲を広げる

その先には、AIとAIがやり取りする世界もあるのかなと思っています。

そのときのコミュニケーションは、「社交辞令はいらねえ、結果で出して」に近くなるはずです。

そうなると、しょうもない感情で「ああじゃない、こうじゃない」と言っている場合ではなくなります。

評価軸も変わります。上司の仕事を全うしている人は評価されやすくなり、そうでないタイプは評価されにくくなる。

逆に、変われない企業は淘汰されていくかもしれません。

だから今のうちに、人間にしかできないことを伸ばしつつ、同時に手を出しておく。

この両方をやっておくのが、割と大事なのかなと思っています。

まとめ

  • AIは「検索の代わり」から「任せる相手」に変わった
  • 任せられる量を決めるのは「型」=うまくいく事例、経験、知識
  • 知識は個別具体の答え。見識は前提込みの判断
  • 型も見識も、行動でしか増えない
  • 前提は「全部」。自分の感覚だけでなく、客観的な事実も入れる
  • これからの問いは「何を任せないか」

まずは、AIに何か一つ任せてみてください。

返ってきたものに「しっくりこない」と感じたら、その理由を前提の側から探してみる。

その繰り返しが、任せられる量を増やしていくんじゃないかなと思います。

まあ、そんな感じで、AIと一緒に自分の見識を育てていけるといいなぁという話でした。

昔は「AIは検索の代わり」で十分だと思っていたんですが、ちょっと変化が早すぎますよね、本当に。

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