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皆さんは『老子』をご存知ですか?聞いたことがある人は多くても、中身まではよく知らない人も多いのではないでしょうか?
『老子』とは2,000年以上前に1人の思想家が書いたと仮定された本のことで『老子道徳経』とも呼ばれます。そしてその思想家を本人のことをまた老子と仮に呼んでいます。あまりに昔のことで実は未だに出自等が確立されていません。
しかしながら現代まで愛され続けてきた『老子』の内容には深い叡智が込められており、今日を生きるわたしたちに何かしらの気づきを与えてくれることでしょう。
今回は『老子』の教えの中から「足るを知る」という教えについて紹介します。豊かな生活について興味がある方・家計に興味がある皆さんには特に参考になる教えになると思います。
少しずつでも学びを生活に取り入れて、ともに豊かな生活と家計管理を実現する方法について探求してみましょう。


そもそも「足るを知る」の意味とは?
「足るを知る」の意味を一言で表すと「満足することの大切さを知る」ことの重要性を説いています。
「足るを知る」が記されている箇所の背景を説明します。「足るを知る」の前置きには
- 欲することほど大きな罪はない
- 足るを知らないことほど大きな禍いはない
- 欲しがることほど大きな不幸はない
とあります。これは何が何でも絶対に禁欲!禁欲!というものではなく「あるがままを超えて欲望を追い求めると良くない」というものです。例えるなら、食事自体を否定しているのではなく、必要以上の食事や豪勢な食事を求めることはいけないと言ったところでしょうか。
そしてその上で
だから足るを知っていれば、ずっと足りていられるよ(満足していられるよ)
と説いたのが「足るを知る」です。
「足るを知る」の実践は欲望の適切な管理から

前項では「足るを知る」の意味を確認しました。実践のためにはもう少し具体化した方が良いと思うので、私なりの解釈を付け加えたいと思います。。
私なりに「足るを知る」を「自身が持つ欲望の適切なコントロール」と置き換えると実践しやすいのではないか?と考えています。
欲望が抑えきれなくなるときの感情を分析してみると、自分以外の対象に振り回された結果であることがほとんどです。その対象は他人・ニュース・広告・世間体・その場の雰囲気など様々であり、自覚していないとすぐに欲望の海へ叩き落されると思います。
欲望の適切なコントロールは簡単なことではありませんが、対策を3つ挙げたいと思います。
- 自己認識…自分自身に対して何が本当に重要であるのかを理解し、欲望と必要なものを区別する能力を養う
- 目標設定…目標を持つことは欲望を適切に調整する手助けになり、無駄な消費を抑えることにつながる
- 感謝の心…現在の状況に幸福感を見出す手助けとなり、欲望がコントロールしやすくなる
これらを意識しながら物事を判断し続ければ、それはやがて自分自身に最適化された欲望の適切なコントロールにつながっていきます。ぜひ取り組んでみてください。
「足るを知る」を家計管理に活かす
これまで「足るを知る」の概要について説明してきましたが、「足るを知る」を具体的に家計管理に活かす方法を確認してみましょう。
自己認識と欲望の抑制
家計管理の第一歩は自己認識です。自分自身をよく理解し、何が本当に必要であるのかを見極めることが重要です。言い換えるなら自分の価値観を言語化して自分専用の判断基準を持つになるでしょうか。
自分専用の判断基準があれば、過度な欲望を適切に管理でき、無駄な支出を抑制することができます。
自分の価値観は変化していくものなので、自分専用の判断基準も変化させていくべきだと思います。そのため定期的に自己認識をする機会を設けることを推奨していきましょう。
そうすればおのずと家計は好転していくと思います。
予算の策定と実行

「足るを知る」を家計管理に活かすためには、定期的な予算の策定と実践が有効です。
毎月の収入と支出をリストアップし、予算内で生活するよう努力しましょう。予算を立てることで収支を管理し、無駄な支出を減らす方針を明確にすることができます。
そのために家計簿をつけておくと現状と傾向を把握することが容易になります。最近は便利な家計簿アプリもあり、キャッシュレス決済や自動連携を駆使することで簡単に家計簿を作成できるので利用をおすすめしています。
個人的にはマネーフォワードMEを利用しています。興味がある方はよろしければこちらの記事もご覧ください。
スマホアプリでかんたんに家計・資産を管理!マネーフォワードMEでお金の流れを把握しよう!
優先順位の設定

広義では「足るを知る」は何が本当に重要かを理解することを含んでいると言えます。家計管理においても、優先順位を設定することはとても重要な取り組みです。
- 重要な支出に資金を割り当てること…インフラ・自身が重要だと認識していること
- 急な支出や思わぬ出費に備えること…リスク許容度に応じた生活防衛資金
まずはこの2つが優先順位のトップにくるべきだと思います。万が一「自身が重要だと認識していることって何だろう?」となる人は自己認識からはじめましょう。
人によって置かれている環境は異なるため、優先順位もまた人によって異なることでしょう。ですが優先順位に応じて資金を投じることは結果として、無駄な支出を控えられ、豊かな生活につながると確信しています。
「足るを知る」を投資に活かす

「足るを知る」を実践していけば、家計が好転しやすいため、やがて投資について考える日がくると思います。なぜなら無駄な支出を抑えることで、余剰資金を投資に回すことが可能になるからです。
うまく投資できれば将来の安泰に繋がりますが、粗雑に投資を行えば破産する危険性が増します。投資をする際はリスクを理解し、自身のリスク許容度内で適切な取引をすることが望ましいです。
各個人で経済状況や置かれた環境が異なるわけですから、自分の価値観を言語化して自分専用の判断基準を持つことは非常に重要なことです。その点でも「足るを知る」の考え方は投資においても取り入れる価値があります。
また少し本質からはズレてしまうかもしれませんが、取引を利確・損切りする際にも活用できる考え方です。欲にかられて当初の計画どおり利確・損切りできないのは、まさに自身の分を超えた欲望が為せる行いですからね。
「足るを知る」から考えるSNS・広告の誘惑
SNSは人々の生活に欠かせないツールとなりましたが、同時に多くの誘惑と比較の機会も提供しています。SNS上では他人の成功や豊かな生活が目につき、自分の欲望を刺激します。友達やフォロワーが贅沢な旅行や高級品を披露する姿を見るたびに、自身の生活に不満を感じることが多いのではないでしょうか?
広告もまた現代社会において不可欠な要素ですが、過剰な広告刺激は消費文化を助長し、無駄な支出を誘発している側面があります。
SNS・広告は他者や虚像と比較することによって欲望を膨らませる性質があり、結果として無駄な支出が増加させる傾向にあります。欲望に駆られて衝動買いをしてしまうことは、家計に負担をかけ、将来の不安を増やすことにつながります。
SNS・広告に踊らされて消費しつづけることは、まさに「足るを知る」が警鐘している改めるべき行動です。SNS・広告を完全にシャットアウトできないとしても、どちらも「欲望を膨らませる性質がある」ということは理解しながら利用していきましょう。
「足るを知る」は必ずしも上昇志向を止めるものではない
「足るを知る」を話題に出すと時折、

それって上昇志向を否定しているの?
という反応があります。文字そのものだけを拾うと「ほどほどのところで良い」という意味で解釈できなくもないからだと思います。
私の見解では「足るを知る」ことはむしろ上昇志向の促進する可能性を秘めいていると思っています。なぜなら「足るを知る」という教えは過度な欲望を抑え、現状に感謝し、贅沢しないことを奨励しているからです。これはなんでもかんでも「ほどほどで良いよ…」という考え方とは異なりますよね。
その他の老子の考え方も踏まえて推察するに重要なのは「その上昇志向は自己認識の上に成り立ったものなのか?」ということです。
周囲の目を気にして上昇志向のフリをしても百害あって一利なしですよね。しかし、自己認識を重ねた上で「上昇した先の状態が自然」と考え行き着くのであれば、むしろ上昇志向出ないほうが不自然となります。
まとめると「万人が上昇志向の適正はないけど、上昇志向に適正がある人は一定数いるのが自然だよね」となるでしょうか。そうすると「足るを知る」は必ずしも上昇志向を止めるものではなく、個人の適性によると言えます。
まとめ
今回は『老子』の教えの中から「足るを知る」という教えについて紹介しました。「足るを知る」の実践は欲望の適切な管理からですので、もしこれまで取り組んでいない人は挑戦してみてはいかがでしょうか?
個人的には「完全に実践できなくとも、自分の生き方に取り入れることで幸せに近づける」そんな教えだと考えています。気に入った人は多く取り入れれば良いし、あまり共感されなかった方は少し取り入れれば良いと思います。大事なのは自分で考えて、それの考えに沿って生きることですからね。
色んな事柄が進化したはずの現代でも、2,000年以上前の教えが当てはまるということは、この教えが不変的な真理であること示しているように思えます。昔も今も人の本質は変わらないとは皮肉が効いてますね。
今後も学んだことをアウトプットしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。