【二宮尊徳の金言】貯金ゼロから始める！人生が変わる家計術３選

2025.06.08投稿

毎月お給料日前になると「お財布の中が寂しい…」と感じていませんか？

将来のためにお金を貯めたいけれど、何から始めればよいのかわからない方も多いでしょう。そんな悩みを抱えるあなたに、江戸時代の偉人・二宮尊徳の知恵が、今の時代にも役立つ家計術として光を当てます。二宮尊徳の教えは単なる節約術を超え、「人生をどう生きるか」という深い哲学を含んでいます。

この記事では、貯金ゼロからでも始められる具体的な家計管理のコツと、心に響く金言をわかりやすく丁寧に解説します。ぜひ最後まで読み進めて、あなたの生活に役立ててください。

二宮尊徳とは？成し遂げたことと思想について

二宮尊徳（にのみやそんとく）は、江戸時代後半に活躍した農村復興の名人であり、600以上の村や町の再建に携わった人物です。二宮金次郎(二宮金治郎の方が正しいらしい)としても知られ、質素倹約の精神と将来を見据えた計画性で、多くの人々の生活を豊かにしました。

特に有名なのは、現在の栃木県にあった桜町領の復興事業です。荒れ果てた土地を数年で豊かな農地に変え、住民の生活を劇的に改善した手腕は、現代の私たちにも大きな示唆を与えています。

彼の方法は現地の状況を徹底的に調査・分析し、土地や人々の力に応じた現実的な再建計画を立てることから始まりました。皆で力を合わせて計画を実行することで成功を収め、彼の教えは「報徳思想」と呼ばれています。報徳思想とは「受けた徳に報いる」という意味で、道徳と経済の調和を大切にする考え方です。

現代は情報やモノが溢れ、誘惑も多い時代ですが、そんな時代だからこそ二宮尊徳のシンプルで普遍的な教えが私たちの心に響くのかもしれません。

家計管理の第一歩は「現状把握」から

二宮尊徳は、状況の把握と分析から取り組みを始めました。これは現代の家計管理においても同じです。

まずは自分のお金の流れをしっかり把握しましょう。収入がどれくらいあって、どんな支出があるのかを知ることが、家計改善のスタートラインです。

具体的には、1ヶ月間家計簿をつけてみることをおすすめします。

記録することで無駄遣いに気づき、節約できるポイントが見えてきます。しかし、忙しい人も多いので家計簿アプリの活用が便利です。銀行口座やクレジットカードと連携させると自動で支出が整理され、手間を減らせます。

まずは現状を知ることが、これからの家計術の土台となります。

家計術その１：収入に応じた生活設計「分度」を実践する

毎月お給料をもらっても、月末にはお金が残っていない…そんな経験はありませんか？それは収入と支出のバランスが取れていないことが原因かもしれません。

ここで役立つのが二宮尊徳の「分度」という考え方です。

分度とは、自分の収入や身の丈に合った生活水準を定めることです。自分の器（収入の範囲）を知らずに無計画にお金を使うと、いつまでたってもお金は貯まりません。

自分では気をつけているつもりでも、実際の収支を見直すことが重要です。以下の4つのステップで実践してみましょう。

毎月の手取り収入を正確に把握する：税金などが差し引かれた後の金額を確認します。
支出を固定費と変動費に分けてリストアップする：固定費は家賃や光熱費、通信費など。変動費は食費や服飾費、交際費などです。
収入の範囲内で予算を設定する：予算は多すぎず少なすぎず、「がんばればできる」ラインを目安に設定します。
月末に予算と実際の支出を比較し振り返る：使いすぎた項目や節約できた点を翌月の計画に活かしましょう。

この「分度」を守ることが家計改善の第一歩です。

生活が窮屈になるのではと心配するかもしれませんが、実際にやってみると意外とできるものです。節約ノウハウも豊富なので、ゲーム感覚で楽しみながら取り組んでみてください。

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家計術その２：小さな努力の積み重ね「積小為大」を家計に活かす

節約というと大きな我慢を強いられるイメージがあり、気が重い方もいらっしゃるでしょう。そんな方にぜひ知ってほしいのが、二宮尊徳の「積小為大」(せきしょういだい)の精神です。

積小為大とは、小さな努力や成果を積み重ねていけば、やがて大きな結果になるという考え方です。家計管理だけでなく、人生全般にも当てはまります。

日々の生活の中で、ほんの少しの工夫や節約を続けることで、気づいたときには大きな貯蓄ができている…そんな未来を目指しましょう。以下の4つのステップを参考にしてください。

毎日の小さな支出を見直す：例えばコンビニでの飲み物やお菓子の購入を控えたり、自動販売機の利用を避けるなど。
使っていないサブスクリプションサービスを見直す：インターネット回線やスマホの契約も定期的にチェックし、無駄な固定費を削減しましょう。
買い物は計画的に行い、ポイントやクーポンを賢く活用する：まとめ買いやネットショップの定期購入を利用すると効果的です。例えば、家電など高額商品は、LINEヤフーのLYPプレミアム会員の無料期間中にヤフーショッピングで購入する方法がおすすめです。
外食の回数を減らし、自炊やお弁当を試す：無理なく続けられるローテーションのメニューを作ることがポイントです。

これらのステップは今日からすぐに始められます。大切なのは無理せず続けられる方法を見つけ、習慣化することです。小さな一歩でも、まずは始めてみましょう。

ほたる

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家計術その３：将来への投資と社会への還元「推譲」の精神を持つ

一生懸命お金を貯めても、「何のために貯めているのか分からなくなる」ことはありませんか？そんな時に思い出してほしいのが、二宮尊徳の「推譲」の精神です。

推譲とは、自分の努力で得たものを自分や家族だけでなく、将来や社会のために譲り与える考え方です。いきなり周囲のことを考えるのは難しいかもしれませんが、やがて考えるべきことです。とはいえ急ぐ必要はなく、これは家計がうまく回るようになってから考えてOKです。

お金を貯める技術と、お金を使う技術は必ずしも同じではありません。貯めることができても、賢く使うことができなければ豊かな人生は遠のきます。大切なお金を生み出したあと、そのお金を「どう活かすか」という視点を持つことが大切です。

具体的には、以下の3つのケースで実践していくことをお勧めします。

自己投資にお金を使う計画を立てる
スキルアップのための勉強や資格取得、興味のある分野の本を読むことなどが該当します。新しい知識や興味を広げるためにお金と時間を投じることは、将来的に大きなリターンになります。
家族や社会のために使う予算を考える
感謝の気持ちを表すための寄付や社会活動の支援、献血やゴミ拾いなども含まれます。無理のない範囲で周囲に還元することで、心の満足感も得られます。
将来の夢や目標のために積立を始める
目的が明確だと貯蓄のモチベーションが上がります。NISAやiDeCoなどの積立投資も話題ですが、まずは数ヶ月分の現金を貯めることにフォーカスしましょう。貯蓄が習慣化してから投資に取り組むと継続しやすくなります

お金はただ貯めるだけでは価値を最大限に発揮できません。一定額が貯まったら、自分の成長や周囲の笑顔のために賢く使っていきましょう。

ルー子

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ほたるの一言：家計管理は「人生の哲学」

二宮尊徳の教えを学ぶと、単なる節約や貯蓄術を超え、「人生をどう生きるか」という哲学に触れていることに気づきます。報徳思想は「至誠・勤労・分度・推譲」の4つの柱で成り立っていますが、今回は至誠と勤労についても簡単に触れておきます。

至誠は、「物事に真心を持って誠実に取り組むこと」を意味します。自己の内面を整え、他者にも誠実であることを求める精神です。報徳思想では、至誠がすべての行動の基盤となります。
勤労は、「至誠の心を持って日常生活のすべての選択を行うこと」を指します。単に働くことだけでなく、誠実に懸命に働き、無駄を省き贅沢を避ける生活を自然に実現することです。

尊徳の報徳思想の根幹には、「道徳経済一元論」があります。これは、経済的な豊かさだけを追い求めるのではなく、人としての正しい道徳心を持って経済活動を行うべきだと説く考え方です。

現代社会は物質的な豊かさが幸せの指標になりがちですが、尊徳はそれだけでは真の幸福は得られないと教えています。分度を知り、積小為大を実践し、推譲を行うサイクルを通じて、経済的な安定だけでなく精神的な充足感や社会との繋がりを得ることが、豊かな人生の本質だと説いています。

ほたるは、家計管理も同じことだとではないか？と思っています。

数字を合わせるだけでなく、そのお金が自分や周りの人生にどう活かされているのかを考えることが大切。そしてその点で現代における家計管理も要諦は同じということです。尊徳のように遠い未来を見据えながら、今日一日を誠実に生きることで、豊かで実りある人生に近づけると思います。私もまだまだその途上におりますので、一緒にその道のりを進んでいきましょう。